ひぽぽたます’blog

普通の営業職の日常を描きます。

ジョーカーを見た。

今日は台風で大変。ジョーカー見に行きました。

めちゃくちゃよかった。バットマンシリーズは見てるものもあれば見てないものもあり、そんなに内容も覚えてないのだけれど、

この映画が響かない人ってそうはいないんじゃなかろうか。

共感できる、というよりは、見ることで救われる人が大勢いるんじゃなかろうか。少なくとも私はこの映画をみて、そういう感情を抱いた。普段感じる生きずらさ、自分の存在価値?本当に自分は存在している?存在に値する?という懐疑的思考。感性の違いから他人に示される嫌悪や、見下した笑い。そういったものにたいして、自分はこうありたい、こうあらなくてはいけない。けれども自分の完成はそうじゃないとはっきりいっている。そういうごくごく大衆が抱えているであろう葛藤と戦う、ジョーカー(ホアキンフェニックス)には、同情、というよりは受け入れることができ、行動にたいし、納得でき、むしろ応援すらしたくなる。同じような体験をしているわけでもなければ、同じような行動をしたこともないが、その思考、行動原理は、人間性に満ち溢れ、普遍的なものを導いているように思う。また、大衆が否定するであろう行為で、快感を得ている自分を受け入れた時の表情や色彩、光の使い方、どことなく自虐的なbgm。本当に幻想的というか。すばらしい。また、それでいてこの物語が真実であるかどうかはぼかされている点もすごくいいと思った。本来のジョーカーにはそんな人間的な部分の描写がほとんどなかったので。そこがまたいい。そしてホアキンフェニックスの身体、目、表情、まさに芸術。本当に素晴らしい。

とりあえず、とてもいい映画だった。

これが現実。頑張ろう日本