最近はプライベートの時間に怒りやストレスを感じることが多い。
これは、私が以前より、社交的になり、外界との接触を試みている証であり、
大きな進歩といえよう。彼は、休日になると外界との接触を完全にシャットアウトし、
アルコールで身体も心もどっぷり遣ってアナザーワールドへと旅立っていた。これが、悪いことだとは思わないが、まだ20代、なんとか頑張って現実世界と向き合いたいものである。
そんなわけで、本屋でフラフラしていたら、コミュニケーションストレスという本が目に留まった。
人はなぜすれ違うのか、この本を読めばこの人類最大の謎が解けるらしい。
この本によると、人は2種類の脳の使い方(感性の2モデル)をするらしい。
①プロセス指向共感型 (共感のコミュニケーションスタイル)
②ゴール指向問題解決型 (指摘のコミュニケーションスタイル)
の2つらしい。どちらの感性も内在はしているが、
あまたの男女がすれ違いを起こしているのは、とっさの時の脳の使い方が違うようです。とはいっても比率の話でどっちが優位だとかはなく、そんな傾向があるよというだけのはなしである。狩猟民族だったころの行動パターンの違いからどうやらこの違いは生まれているようだが、詳細は書籍にて確認してみてほしい。
①プロセス指向共感型は女性に多い脳の使い方で、
「深い気づき」のための脳の使い方で、感情をトリガーにして記憶を再体験し、最初の体験の時には気づかなかったことに気づく。
女性の会話を盗み聞きしていると、今日はこうこうこんなことがあって、こんな思いになったの云々~それで私はこうしたらいいかなあって思って~~したのそしたらあいつ〇〇になったのよ~~」「えーーそれつらーーい。そんなの私なら無理~~」
みたいな会話。なんといえばいいのか、着地点がよくわからない、何も考えずに返事をするとしたら「で、どうした?」って言ってしまうような脈絡のない会話。
こういう話をしている時に、プロセス指向共感型の人は、記憶を再体験し、初体験の時には気づかなかったようなことに気づくらしい。で、その深い気づきを得るには共感してくれるひと「それわかる~~・わかり身が深い・え~~それつらたん」等の共感してくれるひとがいると、その気づきを得やすいらしい。
この深い気づきを得ることにより、日常生活において、過去のこの体験と似ているからこんなことになるかもしれない。といった感じの思考ができ、平時における危機回避能力が高い傾向にあるらしい
と、最初にプロセス指向共感型の説明が記載されており、ここまでよんだ段階では、自分はプロセス指向共感型の脳の使い方をしているかなと思った。
愚痴が好きだし、愚痴をこぼすときはたいてい落としどころなく自分の行動や感情を思い出しながらまとまりのない話をすることが多い。
んー私はプロセス指向共感型だなあ、よく中性的な雰囲気があるとか言われるし。
と思い次の章へ
お次はゴール指向問題解決型の脳の使い方である。
ゴール指向問題解決型は目標にロックオンするための感性モデル
男性に対して、人の話を聞いていない、身の回りの整理整頓ができない・目の前のものが探せない。人の気持ちを察することができないと思う女性は多くいるのではないだろうか。
この脳の使い方の人は意識の最初にゴール(目標)をもってきて、それ以外を意識の外へと追いやってしまう。
判断が早く、有事の際の対応力に長けているのがこの脳の特徴らしい。
この脳が働いている時は、空間認知能力を駆使し、(物理空間であれ概念空間であれ)目標の位置情報を割り出そうと脳が活発に作用している。
だから、人の話を聞いていない、ボートっしている人も、実はその時間には現実空間からの意識は離れてしまっているが、仮想空間を精査しているらしい。
戦国武将が座禅を組んだのもこの意識を浮かす時間を意識的に作るためだとか。
無我の境地とは、「目の前を蟻が通り過ぎたとする。その蟻の黒い点が、網膜には移るが、それを蟻と認知しない状態」
釈 徹宗 さんの言葉
上記2つの脳の使い方があり、この異なる感性の2者(男女)がぶつかり、コミュニケーションストレスが発生するらしい。
ここからは、上記2つの感性の違いで生じる行動パターンの違いを書いていく。
ゴール指向の人は、目の前のものが見えていなかったり、遠くで動くものを見つけたらそっちを見てしまうらしい。
これは私も同じだ。女生と食事しているときに、対面して座り、向き合っている女性の後ろのほうでテレビがついていた時があった。別にそんな気はないのについついテレビをみてしまう。そしてなんかいろいろと思考をめぐらし、(仮想空間へと旅立ってしまっている)もう女性の話は雑音にしか聞こえない。ということがあった。
あとは、買い物とかに行って、マフラー忘れてきたといって取りに行くときに、あの人マフラーなんかしていたっけ?と思ったり。
ゴール指向の人は半径3Mの範囲の外の情報をとるのに優れているらしいので、私はゴール指向なのかもしれない。
一方プロセス型の人は
半径3メートル以内を面で舐めるようにさらうことができるらしい。
女性がテレビを見ている時に、トイレに立ったとする、女性は居間からトイレへ移動する間に洗濯物を洗濯機に入れて洗濯機を回す、だしっぱのコップを片付けて、机を拭くなど実に多くのついで家事をこなして戻ってくる。
そういうことができるらしい。
ちなみに私は、服を脱いだら脱ぎっぱなしで洗濯機に入れられないし、トイレに行くついでにコップを片付けるとか一切できない。
使ったコップを洗い場にもっていったり、服ぬいでうらっ返しにしたらそのまま。
ついで家事ができない人間にそれらを強要すると、すさまじいストレスがかかるので、勘弁してあげて。
まあ私、一緒に生活するパートナーとかいないので、どうでもいいんだけどね。
結構面白い本だった。