特に書きたいことが思い浮かばなかったので、「800字を書く力」という新書を読んでみた。GWや在宅ワークで外出の機会が減り、本を読んだり、書き物でも始めようかな、という人は読んでみてもいいかもしれません。この本を読んでみて思ったのは、800字を書く力というタイトルながら、読む力の大切さを説いているように感じました。
まず最初に、「書きたいことなんてないのが普通」みたいなことが書かれていて衝撃を受けます。書きたいから読んでみたんだけど・・・と思いました。
しかし、読み進めるとだんだん意味が分かってきます。人は、文章を書く時には、絶えず振り返っており、書き手の注意は常に「書いてしまったこと」に対して向けられるそうです。
例えば、「今日は疲れた」という一文を書いたとします。この文章を膨らませようと思うと、なんで今日は疲れたんだろう。何をしていたんだろうということを思い浮かべます。あー、今日はブログを書いてみようと思ったんだったな。だけど書こうとしても何も思い浮かばなかった。からネタ探そうと思って慣れない読書をしたんだったな。慣れないことを二つ試みたから疲れたんだな。そういえばなんでブログを更新しようなんて思ったんだったけ?といった風に不足している事象を追っかける(すでに書いてあるものを絶えず振り返る)ことで文章が出来上がっていきます。足りない部分が見えたら足し、書き足した文章に対して、また不足部分を補う。その作業の繰り返しが、文章が出来上がっていく仕組みだそうです。
この時、重要になるのは、創造性でも感性でもなく、前の文章をいかにきちんととらえられるか、ということが大事だそうです。
しかし、これだけでは文章は書けても、読んでもらえるかは別問題です。
読まれる文章は
1、論理の自然な流れの中に淀み(期待感)をこしらえて
2、読み進めるごとに視界が開け、認識が深まっていく(達成感)ようなものが読まれる(面白い)らしいです。
ので、試しに、「今日は疲れた」から続けていこうとおもいます。
今日は疲れた。
だから続けて書くのもつらいから寝ることにする。